40代からの乗り鉄ひとり旅

40歳代になり、時間とお金余裕が出来たので日本全国を巡る旅を記録します。

乗り鉄の旅 九州縦断編

事の始まりはLCC航空会社ピーチの格安航空券入手から。関空⇔鹿児島が片道2500円という金額でリリースされ確保。
それが10月の事。
日程については12月3日の朝に立ち5日の晩に戻る往復チケット。
ところが、青春18きっぷのシーズンインは10日から。乗り鉄には、JR九州さま万歳、旅名人九州満喫きっぷというフリー切符が通年で設定されている。金額は3日で10500円で青春18きっぷより少し割高だが、JR九州全線と三セクを含む民鉄も全線乗り放題というきっぷ。青春18きっぷでは乗ることのできない民鉄が乗り放題。これはいい。
ここぞとばかり民鉄メインメニューで乗り鉄に出発。

 

2013年12月2日

関空の出発時間は午前7時5分。

自宅からの始発列車でも、どう頑張っても間に合わない。
という事で20時過ぎ仕事終わりに荷物を持って難波まで移動。午前0時過ぎにネットカフェポパイに入店。5時まで仮眠。

 

2013年12月3日

南海電車の始発、空港急行関空まで移動。
初ピーチ。というより数年ぶりの飛行機。

第二ターミナルまでシャトルバスに乗車。なんだか僻地に追いやられてる感。手荷物検査を済ませて中へ。

出発ゲートには篠田麻里子さまの等身大パネルがお見送り。
3列席の真ん中。フライト時間は50分なので我慢我慢。結論から言うと新幹線より早くて安いが金額が高ければ絶対乗らない。下手なローカル線のクロスシートよりリラックス出来ない。
とりあえず、鹿児島空港までなんとか無事到着。生まれてはじめての鹿児島県。

空港前のバスターミナルから高速バスに乗り込み鹿児島中央駅前へ。空港から近隣の隼人や国分行きのバスの本数が少ないのがローカル線の仕方ない事か。
鹿児島中央駅からとりあえず川内行きまで小一時間あるので、鹿児島市電で鹿児島駅に向かう。
鹿児島駅はローカル線の駅感満点。
ところが七つ星の停車駅という事で乗車客専用の乗車口が新設されている。 
鹿児島中央行き普通列車でリターン。

鹿児島中央駅鹿児島本線川内駅行きの普通列車に乗り換える。
川内駅からは肥薩おれんじ鉄道に接続。出水行き普通列車に乗車。
かつての鹿児島本線八代駅まで全線電化されているのに肥薩おれんじ鉄道保有車両は全てディーゼル車。ランニングコスト的に気動車の方が安上がりらしい。

基本的に架線はJR貨物が使用している。交換待ちで停車しているとEF81が牽引する貨物列車が通過。
出水駅で八代行き普通列車に接続。およそ3時間かけて八代駅に到着。肥薩線のゼロキロポストを確認。 熊本県初上陸。
八代駅からJR九州普通列車上熊本駅へ。向かう。上熊本駅で下車。駅は絶賛改良工事中。近いうちに高架駅になるらしい。

駅前から熊本電鉄に初乗車。車輌はかつて関東で走っていた元東急5000系通称アオガエル。カエル繋がりでケロロ軍曹のラッピングがされていた。車内アナウンスもケロロ軍曹の声。北熊本駅で元東京メトロ銀座線01系の改装車両に乗り換え。 台車がカワサキ製、デザインがかっこいい。
北側の終点、御代志駅まで行って折り返えす。先程乗り換えた北熊本駅を通り越して南側の終点、藤崎宮前駅まで乗車。 コレで熊本電鉄完乗。
徒歩で熊本市電水道町駅へ移動。熊本駅とは反対方向の健軍町行きに乗車。
健軍町駅では系統の違う熊本駅方面の車両に乗車。電飾イルミネーションピカピカの市電。 熊本駅前で下車。時間の都合で完乗にはならず。
熊本駅からJR九州普通列車大牟田駅まで乗車し、接続する西鉄に乗り換え。
私鉄乗り放題なので優先的に西日本鉄道に乗車。特急列車で終点の福岡天神駅まで一気に北上。

今宵の宿は福岡市内にとっていた。

たまたま、仕事で福岡に来ている大学時代の同級生と待ち合わせして居酒屋で飯することになった。 これまでお互い阪神間に住んでいるものの中々会う機会がなかった。

結局、先輩の結婚式2次会以来なので10数年ぶり。焼き鳥食べながら懐かしい話しや最近の仕事やプライベートな話しをして時間を過ごした。
福岡市営地下鉄赤坂駅まで移動してビジネスホテルにチェックイン。

 

2013年12月4日

今回の旅でとある宿に宿泊したくて念蜜に乗車ルートを検討した。
今晩の宿が泊まりたかった宿。そこに辿り着くまでのルートを逆算し、八代駅に18時前に到着すればチェックインに間に合う計算。
スタートは市営地下鉄で博多駅へ。
博多駅からJR九州の特急ソニック小倉駅へ。小倉駅から北九州モノレールに乗車。

終点企救丘駅まで乗り鉄し完乗。

企救丘駅からJR九州日田彦山線志井公園駅まで徒歩移動。非電化区間を小倉行きキハ40の普通列車で北上。城野駅日豊本線乗り換え電化区間普通列車行橋駅へ。
行橋駅からローカル線平成筑豊電鉄に乗車。非電化路線で車輌は全て気動車

金田行き普通列車金田駅へ。接続する直方行き普通列車に乗り換え終点直方駅へ。
直方駅ではJRに接続しているが、今回は私鉄メインなのでまたも歩きで筑豊電鉄に乗り換え。

と言っても商店街の中を抜けて15分ほどある。
ローカル線線とは思えない全線複線と電化。それに不釣り合いな路面電車形式の車両。しかも釣りかけ駆動。普通列車黒崎駅へ。JR黒崎駅に接続。
特急きらめき博多駅まで戻り市営地下鉄で天神駅へ。西鉄急行で二日市駅まで乗車。
二日市駅から太宰府行きに乗車。

太宰府は大学時代に一度アルバイト先の慰安旅行で来ているが、福岡空港から乗り換えた観光バスの中で爆睡していて、置いてけぼり。参拝はしていない。なのでほぼ初見。
太宰府天満宮では土産物屋通りを抜けて丸橋を3つ渡って本殿へ。さっさとお参りを済ませて折り返し普通列車二日市駅へ。
急行を待って宮の陣駅へ移動。
途中、筑紫駅で車両交換ということでホームを渡って同じ目的地の急行に乗り換え。接続というより、乗り換え。元々乗ってた列車は機関区に入るらしい。車両トラブル?そんな運用あるの?って感じ。
宮の陣駅から甘木行きの普通列車に乗車。
終点の西鉄甘木駅から歩いて甘木鉄道甘木駅に移動。徒歩で5分ほど。

甘木鉄道は元々国鉄の路線だったのでJR基山駅に接続する。
乗車したのはグリーンの比較的新しい車輌。ホームの留置場には、国鉄色ぽいカラーリングの車両が2両。これも最近塗装されたっぽい。前線非電化なので全て気動車
小一時間でJR基山駅に到着。甘木鉄道完乗。

JR線荒尾行きの快速列車に乗り換え。荒尾駅の手前、大牟田駅で八代行き普通に接続していたので乗り換え。
八代駅まで1時間半の旅。既に夕方。
八代駅からは普通列車がこの時間走ってないので、人吉行き九州縦断特急に乗車。大分県別府から人吉駅までの非電化区間も走る元JR四国キハ185系ベースのディーゼル特急。水戸岡氏によって大幅にリニューアルされている。
残念ながら既に辺りは真っ暗。景色を楽しむ事は出来ず。民家も少ない地区なので何にも見えない。ほぼ貸し切り状態で人吉駅まで乗車。
人吉駅からもローカル線くま川鉄道に乗り換える。
1時間に一本しか走ってないので、車内は帰宅する沿線の学生だらけ。
到着したのは多良木駅。今晩の目的地。
ブルートレイン多良木。

JR九州で実際に走っていた寝台列車を宿泊施設に改装。リーズナブルな価格で泊まれるので予約した。寝台個室と開放型B寝台とがあり値段は同じなので個室の下段を予約してました。
車両はオハネ25系2003。ベッドマークははやぶさがついていた。外観をみただけでテンションMAX。オープンスペースにフロントがあり、チェックインして寝台個室に案内される。
憧れの寝台列車しかも個室に宿泊。嬉し過ぎる。ベッドは足を十分伸ばせるスペースがあり、実際に走ってる時に乗りたかった。
新婚旅行でトワイライトエクスプレスに乗った時にはケチって開放型B寝台だったので、あとのれるチャンスはあけぼの?はまなすカシオペア北斗星?トワイライト?
風呂は向かい側に温泉施設があるので問題無し。入浴券も付いている。
明日の朝はゆっくりなので寝台個室を心ゆくまで堪能。

 

2013年12月5日
寝台列車で夢の旅に出かけたはずが、全く夢を見なかった。ソロの個室は快適。国鉄の匂いがするのもいい。
朝食は駅弁風弁当。豚汁がついて600円。
列車の時間に合わせてチェックアウト。
人吉駅とは反対方向の終着駅、湯前行き普通列車に乗車。昨晩は2連結で満員状態だったが、通学時間帯も過ぎているにもかかわらず4連結編成。途中の駅では先頭車両がはみ出す。

湯前駅まで乗車してくま川鉄道完乗。
湯前駅で折り返す。
4両編成はそのまま留置線に入ってゆき、別の1両編成の列車が待機。

人吉駅まで1時間ほど。
人吉駅でSLの元祖86を観れたらと思ったが、影も形もなかった。そもそも冬季は運転していないので当然と言えば当然。
人吉駅から吉松まで今回の旅のハイライト肥薩線を南下する観光列車いさぶろう号に乗車。車輌はキハ47を水戸岡氏がリニューアル。
各駅停車だが、ほぼ秘境駅ばかりで途中乗車の客は皆無。列車交換があるわけでもないので、ダイヤに余裕が持たされていて、各駅の停車時間が5分から10分程度ある。

大畑駅ではスイッチバック、大畑ループ。矢岳駅ではSL展示館。途中には日本三大車窓霧島連山真幸駅では再びスイッチバック幸せの鐘
アテンダントさんも乗車して観光案内や写真撮影のお手伝いなど至れり尽くせり。
吉松駅で接続する特急はやとの風に乗り換え。

特急と言ってもキハ47。

この車輌も水戸岡氏のデザイン。

特急とは言え、国の重要文化財嘉例川駅で10分停車。駅舎を見て回る時間がある。
途中、隼人駅で超高級寝台列車七つ星に遭遇。降りて撮影すれば良かったと後々後悔。
2日ぶりの鹿児島中央駅

観光特急指宿の玉手箱に乗ろうと思い指定席のチケットを取りに窓口に行くと海側は既に満席。
下りを諦め先回りして上りの座席を確保。
普通列車指宿枕崎線を南下。

時間があれば、鉄道駅最南端の西大山駅や終点の枕崎駅まで行きたいところだが、そこまでの時間は今回取れなかったので、次回に持ち越し。
指宿駅で待機して鹿児島中央行き特急いぶたまこと指宿の玉手箱に乗車。この車輌も水戸岡氏のデザインのキハ47。浦島太郎の玉手箱のように、ミストによる出入り口に煙りが出るような演出。

鹿児島中央駅に入る手前の車両区に昼間に隼人駅にいた七つ星が留置されていた。

乗客が市内観光している間待機している。
隼人駅でもっとまじかで見たかったとさらに後悔。
鹿児島空港には19時に到着すれば帰りの飛行機に間に合うので、それまで鹿児島市電を制覇する事にした。鹿児島中央から郡元行きに乗車、郡元で谷山行きに乗り換え。谷山駅から鹿児島駅行きに乗車。高見場駅で鹿児島中央行きに乗り換え。鹿児島での乗り鉄はここまで。
後は駅前のバス乗り場から高速バスで鹿児島空港入り、再びピーチで関空へ、不遇な空の旅へ。
窓側の席には30代前半の女性。
通路側には乳飲み子を連れた若夫婦。離陸前から絶叫、が離陸の瞬間泣き止んだ。
赤ん坊でも重力の変化に反応するみたい。
50分のフライトは絶叫地獄。寝れやしない。
関空に到着したのが21時40分。第二ターミナルから南海の乗り場に着いたのが22時ジャスト。タッチの差でラピートに乗れなかった。
急行で新今宮駅まで乗車し、JR環状線外回りに乗り換え。大阪からは丹波路快速三田駅まで。三田駅から自宅最寄りの道場南口駅まで神鉄
帰り着いたのは23時を回っていた。